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思い通りに願望を成就させられないとき、その理由を「意志が弱いから」「根気がないから」「性格に問題があるから」「モチベーションが低いから」などと考えて一人で落ち込むのは、もうやめにしましょう。(p.22)

私はずっと、自分を責めてきました。勉強の目標を立てては挫折し、運動しようと決意しては三日坊主に終わり・・・なんて意志が弱いんだ!こんなんじゃ何も成し遂げられない!と枕を濡らした夜も数知れません。こうして意志の弱さにクヨクヨ悩んだ挙句、数日してからこう決意するのです。

「今度こそ、頑張ろう」と。

しかし悲しきかな、鋼のごとく固い決意は時の経過とともに軟化し、数週間経った頃には風と共に消え去ります。ずっとずっと、このどうしようもないスパイラルから抜けだせずにいました。

しかし、ついに出会ったのです。そんな私を確実に変えてくれる1冊の本を。それがコチラ!



おいおいジョニー、待ってくれ。もういい加減にしてくれ、また自己啓発本じゃないか。お前は何回人生を変えたら気が済むんだ・・・そんな声が画面の向こうから聞こえてきます。確かに、確かに認めます、また自己啓発本であることを。

しかし、普段読む本とは1つ、異なる点が。それは「認知と行動」にスポットを当てていること。前向きな心も、強靭な意志も、断固たる決意も、この本には出てきません。正しい認知に基づき、状況を理解した上で行動するのが本書の肝です。どういうことなのか、ちょっと説明していきます。



・何よりフォーカスすべきは「行動」


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photo credit:
[ changó ] via photopin cc
 結果を導き出すのは「行動」しかありません。どれほど強い意志があろうと行動なきところに結果は生まれません。逆に意志が弱くても行動すれば結果は出ます。
 わかりやすい「行動」にフォーカスすればいいのに、その前に「意志」という極めて不明瞭で高いハードルを置いてしまっているのが今のあなたです。(p.3)
たとえば、朝会社へ出勤するとき。どんなに「会社へ行こう、行こう」と考えても、考えるだけでは会社には辿り着けません。しかし、「やだな~、永遠に行きたくないな~」なんて考えていても、歩くなり電車に乗るなりすれば、会社へ着きます。

何を当然なことを、と思うでしょう。しかし、多くの人、少なくとも私は、この大原則―行動すれば結果は出る―ことをよく忘れます。なぜなら、行動は面倒くさいから。対して、頭で考えるだけならとても楽なのです。「行動」ではなく、より楽な「意志」に焦点を当てている、というのが現状です。




なにやってもうまくいかない、は本当か?
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photo credit: mdanys via photopin cc

物事に対する認知のしかたは人によって違いますが、大きく分ければ「自分をラクにする認知」と「自分をつらくする認知」の二つがあります。自分をラクにする認知は、目の前で起きている事実に即して冷静に判断することで成立します。一方、自分をつらくする認知は、勝手な思い込みで事実をねじ曲げたり、何の根拠もない憶測で物事を判断することで決定づけられます。(p.94)

人は起きた出来事をそのまま受け入れることはせず、自身の認知というフィルターを通して解釈します。たとえば、仕事でミスしたとき、「俺は何をやってもうまくいかない・・・」なんて落ち込みます。しかし、本当に「何をやっても」うまくいかないかと言えば、そうではないのです。今回の仕事はうまくいかなかったけど、他の仕事はできている、という認知こそ、自分をラクにする認知と言えます。



白黒つけない

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photo credit: the_green_squirrel via photopin cc

「白黒つける」も同様にNGです。物事はいつも真っ白や真っ黒ではなく、限りなく白に近い薄いグレーだったり真っ黒と見紛うばかりの濃いグレーだったり、その中間だったりして当然なのです。ここを理解しておかないと、認知をゆがめることになります。
 あなたが行動して手にした結果は100でもゼロでもありません。真っ白でも真っ黒でもありません。できたこととできなかったことがあるはずです。(p.153)

大切なのは極端にならないこと。物事に対し、「100かゼロではない」と知っておくだけでも、正しい認知に近づけます。1つできなかったから全てダメ、ではないのです。10個のうち6個はできて、4個はできていない、というように、数値化して認知することが重要です。

私は何かうまくいかないことがあると、ついつい「もうダメだ」なんて考えてしまいます。しかし本書を読み、この考え方は単なる「認知の歪み」だと実感したのです。うまくいかないことの一方で、うまくいっていることもある。まずはきちんと分類し、解決すべきは何かを明らかにした上で問題にとりかかる。「もうダメだ」で思考をストップさせていた自分を大いに恥じました。



まとめ

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photo credit: -RejiK via photopin cc


人間はいかに物事を正しく認知できていないか、本書は教えてくれます。目標達成に関する本は数あれど、まずは認知を正しく行い、その上で達成を目指すという考え方は新鮮です。

加えて、読んでいるとなぜかホッとする本でした。自分が過去にやらかした数々の失敗、そのどれもが100%失敗ではなく、良い面・悪い面の両方があることを教えてくれたからです。いま現在悩んでいることも同様で、認知の歪みが悩みに拍車をかけているのだと理解できました。


目標達成を目指す人はもちろん、まずは日常を見つめなおしたいという人にもオススメの1冊。きっと、正しい認知に基づいた行動の手助けになりますよ。


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