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前編はコチラ


前編にて「18分の法則」を中心に紹介しましたが、私は真髄を別の章に見出しています。この本を単なる自己啓発本で終わらせないために、わたしたちにとっての羅針盤となるように。不安定な時代、何をすればいいのかわからなくても、とにかく進むしかないとき、一筋の光明となる4つの要素をご紹介します!


〈なにをしたらいいのかわからないとき どうすればいいか ー4つの要素を軸に考える〉


たとえプランがなくても、正しい方向へ進むためにいまスタートを切るにはどうしたらいいのか。
マーク・ザッカーバーグ、ラリー・ペイジ、セルネイ・ブリンらに成功をもたらしたものは、はたしてなんだったのだろう。彼らはチャンスにめぐまれ、粘り強く取り組み、幸運でもあった。が、さらに突き詰めれば、複数の要素が見つかる。それがなければこれほどのチャンスも粘り強さも幸運もなかったかもしれない。わたしはそれを「4つの要素」と呼んでいる。つぎの1年の構想を練る際には、この4つの要素を軸として考えるべきだ。 (p.68)

「なにをすればいいかわからない」ときには、やみくもに努力しても徒労に終わることが多いでしょう。しかし、人生では往々にしてスタートを切らねばならない場面があります。受験、就職、転職、起業・・・プランが明確になくても進んでいくためにはどうすれば?本書は4つの要素を説きます。

要素1. 得意なことを活かす
要素2. 苦手なことを受け入れる
要素3. 人とのちがいを明確に打ち出す
要素4. 情熱を注ぐ
この言葉は本書で繰り返し使われており、ホットなキーワードだと考えます。1つ1つ説明していきましょう。


〈要素1. 得意なことを活かす〉
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photo credit: PC - My Shots@Photography via photopin cc


ジョン・ノールズが書いた成長物語『友だち』のなかで、フィニアスという少年がブリッツボールというゲームを考案する。1人がボールを持ち、全員がそのプレイヤーを追う。逃げ切ることができれば勝ちだ。このゲームをすると、かならずフィニアスが勝つ。なぜならフィニアスが考案したゲームはフィニアスに都合よくできているから。彼の得意なことを活かせるルールになっているからだ。(p.72)

・・・この例においては、ゲームを自ら考案することで、自らを有利な立場にしました。つまり、必ずしも既存の枠で考える必要はないのです。現行のやり方ではどうにも勝てない。ならば、新しい方法で試すなりして自分に有利な状況を創りだすことが大切です。



〈要素2. 苦手なことを受け入れる〉 
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photo credit: SpreadTheMagic via photopin cc


ニューズウィーク誌で書評を執筆しているマルコム・ジョーンズはさいきん、つぎのように書いている。「傑作と呼べる小説は、欠点と長所を切り離すことができない」
これはそっくりそのまま人間にもあてはまる。とびきり有能な人々は自分自身の機能不全、奇癖、慢性的な不安感を克服しようとしない。それも自分の一部として受け入れ、活用して偉業を達成する。(p.77,78) 

どちらかと言えば、「ありのままを受け入れる」という方がしっくりくるかと。誰でも、自分の欠点は見たくないものです。出来れば克服したい・・・しかし、本書では克服ではなく、むしろ受け入れて偉業の達成に活用すべきと説きます。


〈要素3. 人とのちがいを明確に打ち出す〉
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photo credit: mbeo via photopin cc

冬の寒い日、著者がベティキャブ(自転車型タクシー)に出くわした時の話。寒いので、誰も乗ろうとはしない。しかし・・・

ところが、そのままジョギングコースを走っていくとペディキャブが走っているではないか。お客さんを乗せて公園を周回している。さきほどのペディキャブは一人もお客さんをつかまえられなかったのに、なぜこちらには乗っているのか。その理由はひと目でわかった。走っているペディキャブの小さな車体の両側には看板が下がり、大きな文字で「暖房付きの座席です」と書かれていた。(p.80) 

自分にとっての「暖房付きの座席」はなんだろう?そう考えずにはいられない要素です。人と違うことをするのはアイデア・勇気・実行力が必要かと思います。口では簡単に言えますが、実際は大変なこと。しかし、違いを明確にしなければ、「その他大勢のペディキャブ」となることでしょう。


〈要素4. 情熱を注ぐ〉
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photo credit: Dana LeAnne Harris via photopin cc

一流のマーケティング担当者になるためには、一流ではないマーケティング担当者の状態を何年も続けなくてはならない。一流のマネジャーになりたいのであれば、一流の足元にも及ばない状態が延々と続いてもそれを楽しもう。なぜなら、その積み重ねこそわたしたちを一流にしてくれるからだ。(p.92) 

情熱を注ぐ―著者は、好きでたまらないことを選び、その上で力を入れるべきと説きます。押さえるべきポイントは下記の3つ。

1.やり遂げたいと望んでいる。
2.やり遂げることができると信じている。
3.やり遂げられるまで「試みる」ことを楽しめる。 

わたしはこのポイント3つに出会い、猛烈に感動したのです。まず、自分の強い意志があり、もちろんやり遂げられると固く信じる。しかし、やり遂げるまでは辛いこともあるでしょう。

信じるだけなら難しくないのですが、「試みる」ことは違います。仕事で初めてのことに取り組む時を思い出してみて下さい。手探りで進んでいく・・・それはまさに試練の日々です。そのために、好きでたまらないことを選ぶ必要があります。嫌いなこと、価値を感じられないことでは耐えられません。好きだからこそ、その過程を楽しみ、何度も挑戦してやり遂げることができる。目指すべき人生の縮図です。





〈4つの要素を活かしていこう!〉

ここまで学んだら、あとは要素をもとに歩んでいくだけです。より生産性の高い、凝縮された人生を生きていくために的を絞っていくこと。非常に重要な考え方でしょう。本書は羅針盤です。迷いそうなとき、迷ったとき、本を開けば沢山のヒントが散りばめられています。

自分の得意なことを活かし、苦手なことを受け入れ、人とちがうところを明確に打ち出し、情熱を注ぐことができる領域を選ぶこと。より生産的な毎日を生きていきたい方、計画を立てるのが苦手な方、ぜひ一読してみてはいかがでしょう。きっと、参考になるはずですよ!