money
By 401(K) 2013
 

誰もが欲しがるお金。

なんだかんだ言っても、やはり人生の中で非常に重要なものです。しかし、お金について真剣に向き合い、家族や友人と語り合う機会は少ないのではないでしょうか。人生の大きなイベント(結婚、マイホーム購入、定年退職等)に出くわしたとき、そこでやっと向き合う、という方もいるかと思います。しかし、我々はもっと早くからお金と向き合うべきなのです。



みんな不安に思っているのにだれも口にしない「人生とお金」の話
みんな不安に思っているのにだれも口にしない「人生とお金」の話


人生に不安はつきもの。いまの日本、特に若い人には不安のタネが尽きないでしょう。というのも、長引く経済の停滞により、将来の見通しが立てられないからです。特に、年金がもらえるかどうか、もらえたとしても現在の受給者より減額となる可能性が高いため、「年金は老後の保障にならない」という考え方が広まっています。

しかし、だからといって何か準備をしているか?

多くの人は、不安を抱えながらも忙しく日々が流れていく、という状況ではないでしょうか。とりあえず貯金してます、という人も、問題が国の財政によるものだけに「このままでいいのか?」「インフレになった場合はどうしよう」と考えてしまうことでしょう。いわば、日本全体が将来の見通しを立てられない悲観論で覆われているのです。


この状況を踏まえた上で、著者は言い切ります。

本書の目的は、そんな悲観論を否定することです。(p.4) 

そもそもの問題は、我々が抱える不安に対してきちんと向き合っていないこと。国が信用できないといいつつ、結局は国に人生を預けている現状です。そこで、大きな社会制度にも関わらず正しく認識されていない「年金制度」についての基本的な解説や、不安を消すための「マイ年金」運用のススメ、というように論が進んでいきます。「マイ年金」=「投資での資産形成」ということになるのですが、生き馬の目を抜くような投資の世界において、素人がヘタに手を出せば間違いなく負けます。例えば、デイトレを例に挙げ、その無謀さをこう批判します。

自分一人の才覚だけでデイトレをして稼ごうなんて、パワーショベルと力比べをするようなもの(p.133)

ではどうすればいいか?そこから、インデックス(株式市場に上場している代表的な企業の株を時価総額に応じて平均化した数字)での投資の話になっていきます。具体的な論については本の核となる部分であり、誤解を避けるために書きません。というわけで、本書を通じての感想を少々。

本書のタイトルにあるように、日本における問題は財政だけではなく、人生とお金のついてきちんと考えようとしないことだと考えます。我々はあまりにも知識不足、思考不足なのです。漠然とした不安を抱えているならば、「何が不安なのか、その原因は、対策は」ということに向き合うべきでしょう。そのことを気づかせてくれる意味で、本書は貴重だと思います。投資の話はどうも・・・という人も、参考になる本です。

また、日本の未来について不安があるとはいえ、日本はまだまだ経済大国であること、全世界に投資できる環境が整っていることなど、良い点も本書でところどころ挙げられています。私も同感です。国に人生を預けようとは思いませんが、国に対して誇りは持っていたいです。


ではでは、また。