センター試験の国語にて小林秀雄の文章が出題され、
受験生の平均得点がずいぶん落ち込んだと、ニュースに出ていました。

小林秀雄といえば、私もちょっとだけ知っています。

人生の鍛錬―小林秀雄の言葉 (新潮新書)
人生の鍛錬―小林秀雄の言葉 (新潮新書)

彼の著作から選び抜いた名言集といったところでしょうか。
著作について読んだことはなくとも、心に響く言葉が多いという
印象を持っています。

幾度見直しても影の薄れた自分の顔が、やっと見えだしたと
思った途端、こいつが宿命的にあんまりいい出来ではない事を
併せて見定めた。御蔭で(この御蔭でという言葉を忘れてくれるな)
今の俺は所謂余計者の言葉を確実に所有した。
君は解るか、余計者もこの世に断じて生きねばならぬ。 
(「Xへの手紙」4-六一)

『人生の鍛錬』p.30より引用 

誤解されない人間など、毒にも薬にもならない。
そういう人は、何か人間の条件に於いて、欠けている
ものがある人だ。 (「イデオロギイの問題」12-二六九)

 『人生の鍛錬』p.86より引用


力強い言葉の数々。
人間の生き方について、彼なりの深い考察がなされています。

著作は読んだことがなくとも、このような名言集から入っていくのも
良いのではないでしょうか。
自分の心にスッと入ってきたものがあれば、そこから著作へと
手を広げていくのも1つの方法です。

センターを受験した皆さん、(受験が無事に終わったら)
一読をオススメします。
いや、センターで必死こいて読んだからもう嫌です、
という人がいましたらゴメンナサイ。

ではでは、また。